ご飯は炊きたてがうまい
パンは焼きたてがうまい
お餅はつきたてがうまい
版画は刷りたてがうまい
版画の一番美しいのは
インクがまだ乾いていない
生まれたての瞬間です。
プレス機を通って出て来た瞬間
まだしっとりと湿った紙をめくった時に現れる
匂い立つような濡れた状態の版画は
作り手しか見ることが出来ません。
ギャラリーや美術館、
コレクターの手に渡る時はもう乾いているので
残念ながら一番いい状態とはなりません。
ご飯なら冷やご飯
パンなら店先に並んだあと
お餅なら鏡餅(ちょっと違う?)
人も一番美しいのは赤ちゃんと相場が決まっております。
年を重ねるごとに美しさが、、、、。
まぁ、これも仕方のないことでございます。
見た目ではなくどんな生き方をして来たかが重要です。
内面の美しさで勝負です。
わたくし内蔵だけはきれいだそうです。
話が逸れました。
版画は刷りたてが一番美しいという話でした。
時間が経ったら最後は内容が勝負なんです。
人も版画も美しいだけではいけません。
かな?
そう言うことにしておきましょう。