フォトポリマー・グラヴュールは凹版画なので、刷り行程は銅版画と全く同じです。ただし、銅版画は版を温めることによって、固いインクを柔らかくしながら詰めて行くのに対して、樹脂版は加熱ができないのでインクをあらかじめ、かなり柔く練っておく必要があります。しかし、ここが結構微妙なところで、柔らか過ぎるとインクがベトッとなってしまい、シャープさにかけてしまいます。柔らかくなると暖かさは出てくるのですがキレが失われます。あまに油の加減と練り作業が職人仕事です。大して面白くもない話でした。
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photopolymer gravure
「riverside」2004 210×297 mm