「こちらは売っていただけるんですか?」
「申し訳ありません、売り物ではないんです。」
今日、珍しく工房でお仕事をしていると
六十絡みの紳士が入って来ました。
ワタクシの趣味で並べているガラクタに惹かれたご様子。
お好きですか?
お目が高い!
なんて骨董屋の親父にでもなった気になって
そろばんを弾きそうになりましたが、
あーちすとだった事を思い出し、
骨董屋のオヤジではない事をキッパリと宣言しました。(笑)
壁にはワタクシの作品を掲げているのですが、
そちらには目もくれずパリで手に入れた年季の入ったテストハンマーや
使用不能なオイルランプに興味をお持ちになったようです。
残念ながら版画の方に目を向けさせるには
ワタクシ、まだまだ修行が足りないようです。
でもなぁ~、、、、。
いっそのことアンティックショップの看板でも出しちゃおうかな。
版画工房としてはちょっぴり複雑な来客でした。(泣)