ガラス、鉛、蜜蝋、樹脂、古葉書、スケール、ビーカー、鴨の羽根、等々。
作品のイメージを立ち上がらせるために、
工房のロッカーの中や棚のスミにそんな非日常的なものが少しばかり眠っています。
時々思い出したようにそれらを使って、作品化することがあります。
古いモノもあれば、比較的新しいものも混在しています。
基準はただ単純に目に止まったモノたちで、捨てられないでいたモノたちです。
なんの脈略もなく、ある日突然に無関係なモノどうしが結びつき
新たなイメージが立ち上がってくる瞬間に出会いたくて
それぞれの居場所を変えてみます。
筒状のガラスの上に火で溶かしてこしらえた鉛の蓋を載せた瞬間に
ガラスが割れた。
新しいイメージの誕生の予感は一瞬にして消えてしまいました。
新しいものを作ろうとする時に必ず習得しなくてはならない新しい技術と知識。
描いたイメージに近づけるための実験は今日も明日も、
まだまだ続きそうです。
今日は午後から久しぶりに横須賀美術館の学芸員室にお邪魔し、
しばし、談笑してきました。
開催中のストラスブール美術館展、なかなか良い展覧会でした。
明日は、パリ在住の友人が訪ねて来るとのことです。
楽しい一日になりますように。