横須賀美術館で開催中「深遠なるモノローグ」の出品作その6
「ground series」1998年 エッチング、アクワチント
時代が少し戻りますが、この頃イメージの立ち上げに
根源的なモノに戻らなくてはとの思いが強く湧き上がってきました。
形が出来上がる前の始まりの始まりの様な
一度、全てのイメージをまっさらにした仕事を体験しなければと
強く思い始めたのです。
1998年ギャラリエアンドウでの発表は
今までワタクシの仕事を応援して下さっていた方々に
少なからず、戸惑いを与えたようでした。
この仕事をした後は、映像の使いかたがはっきりと変わってきました。
10年以上経過して、この仕事を評価してくださる方が
少しずつ現れてきたのはうれしいことです。
今回の横須賀美術館での展示に際し、
この作品だけは絶対に外せないものでした。
このグラウンドシリーズは12点揃って展示をするのが
ワガママルールです。(笑)
■写真は2005年「刻印された光と記憶」より