横須賀美術館で開催中「深遠なるモノローグ」の出品作その4
「Rain」
1997年ギャラリー池田美術での2回目の個展で発表。
池田美術との出会いはその2年前。
作品を発表することとは、
作家とは、版画とは、
ギャラリストの役割と作家との関係等、
多くのことを池田美術との付き合いで学ばせていただきました。
育てられたと言っても過言ではありません。
「Rain」は20点の写真を10枚の銅版にまとめたフォトエッチングに
強いエッチングの線とアクワチントを加えた作品です。
版の手ごたえのようなものを確実に実感した作品でした。
当時、ベルサイユに住んでいた友人にお願いして
パリの郊外へ取材に行った帰りの車の中から撮った写真が元になっています。
エディションは7部で、その内3点が
山梨県立美術館、東京オペラシティアートギャラリー、
そして横須賀美術館にそれぞれ収蔵されています。
発表当時から評判になった作品です。
雨が降ったら思い出してください。
■写真は2008年の展示、左の作品が「Rain」