それはポスターかね
あっ、これは版画なんです
ハンガって子供の時に学校でやった木を彫って墨を塗ったやつ?
あっ、木版画ではなく銅版画です
へぇ〜、じゃぁこれはおたくが最初にやったんですか
いやぁ、銅版画の歴史はずーと古くて、、、
工房で新作の刷りをちょうど終え
作品をパネルに水張りをしていると
通りすがりのおじいさんが入ってきた。
一杯入っていて、ご機嫌な様子。
わたし思いました。
美術に触れる機会の無い人たちにとっては
版画よりポスターという言葉の方が知名度があり、
版画と聞けば小学校で経験した板目木版しか無く、
銅版画などという言葉は未知との遭遇な訳で
だから、フォトポリマーなんてことを言おうものなら
もうそれはきっと私に原子物理学の講義をするようなもので
つまりその、全く関心もないし、興味も持てない次元のことなのだろうな
なんて思った次第です。
まだまだ銅版画普及の道のりは険しいのです。
昨日、今日と横須賀美術館の石渡さんが工房を訪ねて来られ、
そんな体験談を披露した訳です。
版画工房