昨年の夏までアトリエとして借りていた家が消えた。
14年間仕事をしていたアトリエの前を今朝通ったら
家の前にショベルカーとダンプカーが止まっていて、
解体作業をしていました。
ちょうど家の半分が消えたところでした。
もう使わなくなって一年もたつのに
なんだかものすごく感傷的になって
残りの半分をつぶされる瞬間は見られず
早々に立ち去りました。
家って不思議だなと思う。
まるで人間の別れのように寂しく感じてしまうのはなぜだろう。
仕事を終えて、帰り道すがら通ってみたら
全部取り壊されていました。
もう暗かったのでよく見えませんでしたが
近づいてみるとアトリエに残して来た製版カメラが
無惨な姿で転がっていました。
まるで遺品を拾うように
カメラからレンズだけ取り外して持ち帰りました。
旧アトリエの形見のようです。
なんだかちょっぴりブルーな一日でした。