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2009年 08月 06日

緊急入院日記 その2


病院に到着するとすぐ、10人近いドクターとスタッフが待ち構えている。
まるでテレビドラマのERみたいです。
「お名前は」
「今日は何食べました?」
「朝はトースト」「夕べはうどん」(二杯とは言えなかった)
その時点で叫び声をあげ、のたうち回る私。
ズボンを脱がされ、パンツをおろされ、、
えーい、どうにでもしてくれ。
エコーをかけ、画像を見ながら首をひねるドクターたち。
あっちこっちに針を刺され、二人のドクターだかだれかには
そこだけはカンベンしてという所に指を入れられ
もう何がなんだか分からない。
お、お願い。この痛みを取ってくれたら
私の長子の権利を譲ってあげます。(ホントは次男ですけど)
腕に突き刺さった針から痛み止めを入れますとのありがたいお言葉。
1本目「ダメ、変わらない」
2本目「ウォー、ギャォー」
3本目「早くぅー、何でもいいから意識を消して!」(殺してとは言わなかった)
隊長!これ以上の薬は危険です。
では、そこだけはカンベンしてという所にロケットみたいなものを発射!!
だめだめ「オォー、ギャー、チョエー」
もうろうとして来た意識の中、慈愛に満ちた優しい顔が。
えっ、ここは天国?よく見たら我が女房。
こんなに落ち着き払った凛々しい顔の女房は初めて見る。
緊急時、女は強くなる?
それでも激痛は収まらない。
そこに大嫌いな注射器を手にし、眼鏡をキラッと光らせた一人の医師が
トリガーなんとかを「打ちます」
「痛い所は?」「そんなん分かりません。全部です。」
「この辺?」「もうそこでいいです」ブスッー!
「他は?」「わからん」
「じゃこの辺?」「そのへん」 ブスッー!
もう一つおまけに ブスッー!
あらわになった下腹部の周りを何本も注射を打つ
変態ドクターじゃなくって地獄に仏のようなドクター。
でも、何をやってもアキマヘン。
お手上げ(痛くて手も上げられない)。
「これからCTとレントゲン撮ります。」
ストレッチャーの上でのたうち回る私を猛スピードで移動。
CTの造影剤を入れるための同意書を。
「そんなもんどうでもいい」
「じゃ上向けます?」「助かるなら上でも下でも向きます」
「はい、息を止めて」「息なんかさっきからしてない」

(明日に続く)

by fujita-art | 2009-08-06 18:58


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