DAY BY DAY

fujitart.exblog.jp
ブログトップ

<   2015年 06月 ( 5 )   > この月の画像一覧


2015年 06月 22日

感性だけでは片付けられない

d0114140_20173668.jpg


何も束縛されない自由の中にあるより、
制約されたシステムの中で目的を達成する方が
着地点が明確になる場合が多い。
美術表現においても同じようなことが言える。
神奈川県立近代美術館・葉山で開催中の
「ムルロ工房と20世紀の巨匠たち」というタイトルの展覧会を見て
その感をさらに強く持った。
版画制作には感性だけでは片付けられない
技術的な問題が大きく関わるのだが、
版画技法(技術)に精通しているアーティストはそれほど多くはない。
しかし、優れた版画工房の職人の助言と技術的な助けを借りて
作家が版表現に挑戦すれば、感性と技術が相まって
作り手の想像を超え、完成度の高い作品が生まれる。
版画制作には完成に至るまでのプロセスが
かなり複雑な工程を踏み、
その工程はシステマチックに進めなければいけない。
作家は気の向くままに制作を進めても決して上手くはいかない。
作家がやろうとしていることをよく汲み取り、
最善の技法を示し、作家がイメージする以上のものへと
導くのが優れた版画職人と言える。

今まで正直それほど興味が無かった
ジャン・デュビュッフェやジョアン・ミロの
ムルロ工房で作った版画作品がたまらなく魅力的だった。
彼らは版画の制約された技法の中で
とてもシンプルに仕事をしていた。
やろうとしていることが明快に表れた版画のマジックとも言える。
版画制作を日常的に行っている者にも
刺激的で、美しい展覧会であった。

前期を終え、作品の入れ替えもあるようなので
会期中にもう一度見たいと思う。

神奈川県立近代美術館・葉山
[PR]

by fujita-art | 2015-06-22 20:26 | Comments(2)
2015年 06月 14日

大きくはなったけど、、、

d0114140_162479.jpg


久しぶりに会ったキューちゃん、
ワタクシの背丈を越しそうになっているその成長の早さに
驚きを隠せません。
身体ばっかり大きくなってるいるのに
頭がからっぽなやんちゃ坊主だなんて。
少しは大事に育ててもらっている
お父さんお母さんを喜ばせなきゃ( ̄▽ ̄)
図体ばかり大きくなったって実が一つもならないなんて
あんたネ、キュウリの風上にも置けませんよ!
隣のトマちゃんのお母さんを見なさい!
貧乏なのにあんなに子沢山で
ワタクシが
朝食にいただく野菜サンドを楽しみにしているの知ってるでしょ?
図体ばかりでかくなってないで、少しはアタマを使いなさい。
アッ!
そう言えばナスおじさん!
いつまで寝てれば気がすむの?
葉っぱが虫に食われてるのも気づかないで、
いい加減起きてくださいよ。

あっ!
もう一人いた、ツッパリのオオバの兄貴はどこ行った?
日陰でイジけて座り込んでいたと思っていたら
いつの間にかいなくなっちゃったね。
みんなの前に顔を出せないようなことでもしちゃった?

今日も庭いじりは続く、、、。


■写真は篠田桃紅気取りのキューちゃんのツル
  どこ行くつもりだ?
[PR]

by fujita-art | 2015-06-14 16:04 | Comments(2)
2015年 06月 12日

人生、驚きの連続

d0114140_17355240.jpg


新幹線が初めて走ったのも知っている。
携帯電話が出始めたのも知っている。
ワープロが出てきたのも知っている。
パーソナルコンピューターが売り出された時も知っている。
家庭にファックスが入ったのも経験している。
テレビがモノクロからカラーに変わった時も経験している。
人類が初めて月に立ったのもテレビで見た。
東京オリンピックの熱狂も覚えている。
いろんな初めてを目にしてきた。
当たり前だと思っていたことがいつの間にか古くなり、
すげ〜!と思う便利なものがたくさんたくさん現れてきた。
生きている間いっぱい驚きの連続だった。

机の引き出しから出てきたリバーサルフィルムを見て
ずいぶんいろんなものが変わったな、と
しみじみしたりね。
[PR]

by fujita-art | 2015-06-12 17:36 | Comments(0)
2015年 06月 08日

しゃべりすぎた

d0114140_8171112.gif


うどんが食いたいと言うと、
「じゃあ、うまいところにお連れしましょう」
と、熱いウンチクを拝聴しながら案内された。
知る人ぞ知る、ような場所の暖簾をくぐる。
香川ではうどんの話を振ると
みんな話が長くなるから気をつけよとのアドバイスを忘れてた。^ ^
そしてなんと人生初、
一度にザルうどんとかやくうどんの二杯も^o^。
無理だと思ったが食べちゃった(^O^)。
この日だけは香川県人となる。
これで今回の主たる目的は達成。
ついでに個展のオープニングもこなしてくる。
帰り、岡山で飛び乗った新幹線、
慌てていたのでお弁当やおやつがない( ̄▽ ̄)。
画廊を出るときに版画家の近藤幸さんから
「持ってお行きと」と渡された袋を開けると
なんときびだんごのような美味しいお菓子が(^o^)。
疲れて糖分を欲していた身体に染み渡る甘み。ウマイ。
これで鬼退治に向かう勇気が出る。が、
鬼ヶ島は通り過ぎてしまった。残念。
そうそう、高松と丸亀の間に鬼無(きなし)と言う土地があることを知った。
どうやら桃太郎が居たらしい(^o^)

それにしても、今回のオープニングは喋りすぎた。
折角、寡黙なダンディを装っていたのに台無し。
個展は21日までやっているが、
もうワタクシは居ないので、安心してお出かけくだされ。
オープニングへ瀬戸内海を渡ってまで駆けつけてくださった方や
地元の多くの方々にはくれぐれも
ワタクシがおしゃべりだったことは内密に、、。( ̄▽ ̄)

藤田修 展 ー硝子の向こう側ー
2016.6.6〜6.21
ARTLAND GALLERY
4,Hama-machi,Marugame,Kagawa
phone.0877-24-0927



■写真は瀬戸大橋を渡る車窓から
[PR]

by fujita-art | 2015-06-08 08:19 | Comments(0)
2015年 06月 03日

硝子の向こう側

d0114140_168237.jpg


硝子の向こう側 
 
いつだって僕が見ているものは硝子の向こう側。
世界中の情報はPCのディスプレイから覗くことが出来るし、
コンパクトにまとめたニュースはTVの報道番組から。
そうそう、新聞も最近はタブレットの画面で見ている。
家族や友人からのメールは小さな携帯電話の画面に届く。
だから、みんなガラスの向こう側からやってくる。
僕が作って展示する版画作品も箱に入ったオブジェも
みんなガラスの向こう側にすまして納まっている。

ついでに言えば
僕は目が悪いのでいつもメガネのレンズ越しに世の中を見ている。
考えてみると
僕が目にするものはみんなガラスの向こう側。
そんな視点に気がついて
今回の個展は形作られて行きました。

版画作品はフォトポリマーグラヴュールと言う技法を使い
日常のありふれた一コマ一コマを切り取って
非日常化してしています。
これも最初はカメラのレンズで切り取られたもの。
オブジェ作品は工房に集まって来た気になったモノとモノを組み合わせたりしながら
新しいイメージを箱の中に組み立てました。

箱の前には必ず2mm 程度のガラスがはめ込まれています。
目にしたニュースが人によって少しずつ情報のズレが生じるように
僕の作品も見る人によって様々な感じ方があるでしょう。
でも、その情報は決して悲しいものではなく
深く、そして柔らかく心の中に納まってくれることを願っています。

今回「あーとらんどギャラリー」で個展を開催させて頂くことになりました。
四国(丸亀)の地での展覧会は初めてになります。
一人でも多くの方に見て頂ければ幸いです。
どうぞ小さなガラスの向こう側を覗きにいらして下さい。
飛行機の窓ガラスから、瀬戸内の海は見えるでしょうか。
とても楽しみにしております。


■写真は6日から始まる個展に出品作 「 今宵、君と踊ろう」の部分

上の文章はギャラリーからの依頼で、今回の個展のためのエッセイです。



藤田修展
2015年 6月6日(土)~ 21 日(日)
 10:00am~6:30pm
 火曜(予約営業)、休廊:水曜
 出 品:版画(フォトポリマーグラヴュール)‥‥ 約12点
     オブジェ‥‥10点

 <オープニング トーク>
  6月6日(土) 18時~21時 

  展示作品に基づいて、参加者の皆様と会話を交えながら、それを制作する
  理由や背景について理解を深める集いです。皆様のご参加をお待ちして
  おります。

 「あーとらんどギャラリー」
〒763ー0022 
香川県丸亀市浜町4番地
TEL 0877-24-0927
[PR]

by fujita-art | 2015-06-03 16:17 | Comments(0)