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2011年 02月 28日

ground series

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横須賀美術館で開催中「深遠なるモノローグ」の出品作その6
「ground series」1998年 エッチング、アクワチント
時代が少し戻りますが、この頃イメージの立ち上げに
根源的なモノに戻らなくてはとの思いが強く湧き上がってきました。
形が出来上がる前の始まりの始まりの様な
一度、全てのイメージをまっさらにした仕事を体験しなければと
強く思い始めたのです。
1998年ギャラリエアンドウでの発表は
今までワタクシの仕事を応援して下さっていた方々に
少なからず、戸惑いを与えたようでした。
この仕事をした後は、映像の使いかたがはっきりと変わってきました。
10年以上経過して、この仕事を評価してくださる方が
少しずつ現れてきたのはうれしいことです。
今回の横須賀美術館での展示に際し、
この作品だけは絶対に外せないものでした。
このグラウンドシリーズは12点揃って展示をするのが
ワガママルールです。(笑)


■写真は2005年「刻印された光と記憶」より
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by fujita-art | 2011-02-28 21:35 | Comments(0)
2011年 02月 26日

calling

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横須賀美術館で開催中「深遠なるモノローグ」の出品作その5
「calling」フォトポリマーグラビュール
2004年感光性樹脂版に出会う。
この樹脂版は基本的には水と紫外線だけで製版を行います。
紫外線に当たったところは硬化し、当たらなかったところは水に溶ける。
っで、ポジフィルムを使って感光するワケです。
出来上がった版は凹版。
それまでやっていた銅版によるフォトエッチングと同じです。
違いはアッという間に出来ちゃうところです。
ありがたみが薄れるといけなので
このことはあんまり言いたくないのですが、
ホントにアッという間です。
しかし、欠点もあり、版の保存が厄介です。
あんまり長く持ちません。
ですから、エディションは少なめに、
一気に刷ってしまうほうが安心です。
まぁもっともワタクシの作品はたくさん刷るほど、
需要も無いワケでして。
ほんのちょびっとでいいんでやんす。

当時、ちょっとばかり体にハンデを抱えた時期で
腐蝕をしない版制作がどれほど助かったことか。
数あるこの頃のポリマー版の中で唯一
美術館のポストカードになった良い子です。
3月7日にこの子は展示替えされてしまいますので
まだのお方はお早めにいらして下さい。なんてネ。
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by fujita-art | 2011-02-26 22:22 | Comments(4)
2011年 02月 25日

Rain

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横須賀美術館で開催中「深遠なるモノローグ」の出品作その4
「Rain」
1997年ギャラリー池田美術での2回目の個展で発表。
池田美術との出会いはその2年前。
作品を発表することとは、
作家とは、版画とは、
ギャラリストの役割と作家との関係等、
多くのことを池田美術との付き合いで学ばせていただきました。
育てられたと言っても過言ではありません。
「Rain」は20点の写真を10枚の銅版にまとめたフォトエッチングに
強いエッチングの線とアクワチントを加えた作品です。
版の手ごたえのようなものを確実に実感した作品でした。

当時、ベルサイユに住んでいた友人にお願いして
パリの郊外へ取材に行った帰りの車の中から撮った写真が元になっています。
エディションは7部で、その内3点が
山梨県立美術館、東京オペラシティアートギャラリー、
そして横須賀美術館にそれぞれ収蔵されています。
発表当時から評判になった作品です。
雨が降ったら思い出してください。


■写真は2008年の展示、左の作品が「Rain」
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by fujita-art | 2011-02-25 12:46 | Comments(0)
2011年 02月 21日

Messenger

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横須賀美術館で開催中「深遠なるモノローグ」の出品作その3
「Messenger」etching,aquatint
前回紹介した「No Remembrance」と同じ1992年の作。
この時期は毎日新聞主催の現代日本美術展に続けて賞を頂き
少しづつですが公立美術館に作品が収まり始め、
作品にほんの少し自信を持ち始めた時期です。
まだ世田谷の上馬にあったギャラリエ・アンドウで始めての
個展が開催されたのもこの1992年でした。
作品の元になっている写真は北海道に取材したもので、
確か北大をカメラに納めた中の一枚だったと覚えています。
ワタクシの作品は海外取材がほとんだと思われがちですが、
意外と日本での風景だったりするのです。


土曜日に横須賀美術館併設のレストランで珈琲を飲んでいたら
ちょうど原口典之さんが入ってこられたのでご挨拶。
ワタクシの作品に対してとても好意的な感想を頂きました。


版画工房blogはコチラから
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by fujita-art | 2011-02-21 20:33 | Comments(0)
2011年 02月 18日

No Remembrance

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横須賀美術館で開催中「深遠なるモノローグ」の出品作その2
「No Remembrance」1992年の作品です。
この頃のフォトエッチングに用いていたリスフィルムは業者に発注して作っていました。
渋谷の初台にあった製版業者に無理言ってお願いしていました。
ベテラン職人の今は亡きSさんに可愛がって頂き
出世払いという約束で作って頂きましたが
今だ出世できず不義理をしたままになってしまいました。
コンピューターの普及とともに
ジワジワと製版業者も無くなってきました。
お世話になった業者さんもコンピューター化が進み、
古くなった製版カメラを譲り受けることとなり、
自前でリスフィルムを作るようになりました。
今はその製版カメラも工房の引越しとともに泣く泣く廃棄。
時代の変化は思ったより早いです。
もちろん、今でもフォトエッチグは利用しますが、
映像イメージの大半は感光性樹脂版を用いるようになりました。
版画制作は技術の革新とともに進化して行きます。
常に技術面の研究を心がけたいところです。
と、言うか、そんな事が好きなんでしょうね。
まっ、どうでもいい話でしたね。
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by fujita-art | 2011-02-18 21:14 | Comments(2)
2011年 02月 17日

Meeting

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横須賀美術館で行われている「深遠なるモノローグ」と題した特集展示の中に、
1991年作「Meeting」というタイトルの銅版画があります。
大学を出て12年目、初めて東京のギャラリーで発表した年の作品です。
新聞の展覧会紹介のところに小さな写真とともに載ったりしました。
そうそう、その時の個展はNHKのBSで紹介されたりもしました。
そんな、いくつかの思い出のある作品です。
元になっているイメージはニューヨークにある市立図書館の一室を取材したもので、
やっと自分の作品イメージが確立し始めた頃だったなと思います。
横浜市民ギャラリーの企画展のチラシに使われたり、
2005年の横須賀美術館が建つ前のプレオープン企画のポスターにもなりました。
今回の特集展示でのなかでも、おそらく一番露出度の高い作品かもしれません。
あっ、そう言えば美術館のミュージアムショップでも
ハガキになって売っています。
でもね、正直いうと、まだエディション残っているんですよ。
そこのダンナ、いかがですか?(笑)

写真は今回のチラシのためにデザイナーさんが作ってくださった
数あるなかのボツになったものです。
Meeting が使われたものです。
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by fujita-art | 2011-02-17 21:09 | Comments(0)
2011年 02月 12日

二人の作家

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初めての個展は大学を卒業して2年目。
横浜にあったギャラリーは若江漢字さんの紹介でした。
ご自宅を訪ねる度に、新しい美術論を聞き刺激を受けました。

田浦の倉庫群の一画にあった、だだっ広いアトリエを訪問したのは
ワタクシがまだまだ駆け出しの作家だった若い時でした。
すでに、世界的に活躍しておられた原口典之さんのアトリエです。
ギャラリーと作家の契約についてなど興味深い話を聞いたのを覚えています。

そんなお二人の仕事が同時に見られる贅沢な展覧会です。
横須賀美術館で始まった「原口典之・若江漢字」展
現代美術の先頭を走ってきたベテラン作家の
小気味よい展示空間です。
原口氏はペーパーワーク、若江氏が写真とインスタレーションを
中心とした個展形式な二人展です。

オススメです。
見終わったあとは常設展示室、第8室へ。
私の展示もついでに見ちゃってください。



■写真は横須賀美術館第8室入り口  写真はニシムラ氏による
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by fujita-art | 2011-02-12 19:33 | Comments(0)
2011年 02月 10日

ファンです。

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失礼ですが、NAKAGAMIさんですか?
「はい」でもアンタダレ?と言う顔。
構わずワタクシ、大ファンなんですと伝える。
「画家・中上清」さん
最も尊敬と憧れを持っていた作家がワタクシの展示室に現れました。
ワタクシの版画の黒に共感してくださいました。

続いて、「彫刻家・舟越桂」さん登場。
舟越さんもじっくり作品を見て回ってくださる。
スター作家にミーハーオジサンまたまた、思わず声をかけてしまう。
共通のギャラリーなどの話なんかも持ち出したりして。

作家、それもいい仕事をしている作家は
おしなべて謙虚です。
謙虚さに欠けるワタクシは
まだまだ修行が足りません。

たくさんの作家や美術関係者の方々は
「原口典之・若江漢字」展の内覧会にいらしたのですが、
ついでに見て回った所蔵品展の会場で
「特集:藤田修−深遠なるモノローグ」展の展示室に
うっかり入ってしまったのでした。シメシメ(笑)。


■写真はニシムラさんが撮ってくれた美術館屋上のスナップです。
左の影がワタクシです。足なが〜。(笑)
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by fujita-art | 2011-02-10 21:30 | Comments(0)
2011年 02月 08日

Dr.

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良い知らせを受ける。
子供の頃、ダースベーダーを師と仰いでいた長男は
悪の皇帝の傘下に下ることを諦めたらしい。

学部を卒業したあと、ジェダイになる為かどうかは知りませんが
修士、博士と進んで無事目的を果たしたとのこと。

これからポスドクとしてどのような状況が待っているのか
わかりませんが、とりあえずオメデトウ。

ジェダイになる為の修行は大変だったらしく
正月の帰省もありませんでした。

ただ、彼が取り組んでいる研究は一体なんなのか、
良くわかりません。と、言うか
一度、聞いたのですがワケのわからない単語の羅列で
覚えておくのを諦めたことだけは覚えております。

フォースよ永遠なれ。
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by fujita-art | 2011-02-08 22:16 | Comments(0)
2011年 02月 07日

Yesterday

The Beatles -- Yesterday Lyrics (by Reuben?)

Yesterday,
All those backups seemed a waste of pay.
Now my database has gone away.
Oh I believe in yesterday.

Suddenly,
There's not half the files there used to be,
And there's a milestone hanging over me
The system crashed so suddenly.

I pushed something wrong
What it was I could not say.
Now all my data's gone
and I long for yesterday-ay-ay-ay.

Yesterday,
The need for back-ups seemed so far away.
I knew my data was all here to stay,
Now I believe in yesterday.

昨日まで,
バックアップなんて金の無駄だと思ってた.
今日,僕のデータベースは飛んでしまった.
ああ,僕は昨日を信じる.

突然だった,
元のファイルの半分も残ってない,
えらいことが僕に起こってしまった
システムクラッシュはやって来た,突然に.

なにか僕が押し間違えたんだ
どう間違えたか,言えないけど
今日,データは全部飛んでしまった.
僕は昨日を待ち望むぅぅぅ.

昨日,
バックアップの必要性など,ひとごとに思えた.
僕のデータは全部残るものと思ってた.
今日,僕は昨日を信じる.




ちょっと前に誰かのblogで見つけたYesterdayの替歌
面白かったので保存していました。
消したいデータの方が多い人生ですが、
やっぱりバックアップは必要でしょうね。
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by fujita-art | 2011-02-07 21:43 | Comments(0)