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2009年 11月 29日

大先輩

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パリ在住の作家、松谷武判さんがアトリエを訪問して下さる。
来年鎌倉近美での個展の準備作業に帰国され、
作業が一段落したところで横須賀に寄ってくださいました。
松谷さんも参加されていたあの歴史的集団「具体」のメンバー
白髪一雄展を見に横須賀美術館にご一緒する。
白髪展もとても喜んで下さり、良かったです。
見終わった後は担当学芸員の工藤さん、
そして石渡さんを交えてパリの話や個展の話など伺うことができました。
40数年前に渡仏した時は松谷さんは藤田嗣治の紹介状を持っていったそうです。(スゲッ)
美術館を後にして、我が工房へ寄っていただきました。
パリの松谷さんのアトリエの10分の1にも満たないアトリエですが、
喜んでいただきました。
今日中に地元関西へ発つという事で食事はご一緒できませんでしたが
充実した一日でした。
大先輩の作家と話をする事はとても得るものが多く、
元気をいっぱいいただきました。
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by fujita-art | 2009-11-29 22:54 | Comments(2)
2009年 11月 27日

油差し

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たまに若い人がペンキのついたジーンズや
あちこち破れたジーズを履いていて
ぅん?と思ったりしますが
結構なお値段だと聞いてまたビックリ。
わざとペンキを付けたり、わざわざ破いたりするらしいので
オジさんに言ってくれれば譲ってあげるのにと
思ったりするのです。
履き古したジーンズ以上にビンテージもののこの身体も
かなりの値が張りますよ。
と言ってもあちこち油が切れて来て
ガタガタしておりますが。

写真の「油差し」はパリの蚤の市でゲットした中の一品。
先っちょにかわいいねじ式の蓋付きです。
こういうがらくたがオジさん大好きなんです(笑)。
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by fujita-art | 2009-11-27 22:54 | Comments(4)
2009年 11月 23日

旧作に思うこと

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たとばベテランミュージシャンがコンサートで
新曲の発表をするのと同時に
デビュー曲や懐かしのヒット曲を当時のアレンジのまま演奏したりすること、
そんなコンサートはごく自然な事でしょう。
美術作品の、特に版画の発表などはこれと似ております。
版画は刷り増しなどという事もあって、
そんな行為もミュージシャンのコンサートを思い起こします。
新作の発表にはそれなりの期待と不安が入り交じりながらも
力が入る訳ですが、現在の自分から見るとやり残し感も見える若い頃の作品も
手が加えられる訳ではなく、そのまま発表される事になる。
それでもその時の勢いをそのまま認め、見ていただく。
過去に戻るとか言うのとは少し違って
その時代やその年齢でしか表現できない現実をそのまま認めることです。
先日終えたばかりの個展でもそんな経験をしました。
著名なコレクターからも初期の作品のコレクションの要望があったり、
ネットオークションで絶版になっている若い頃の代表作をたまたま目にしてしまったりすると
そんなことを思ったりするのです。
大切にされる方に渡るといいな。
かなりいい状態のものが出てました。




版画工房  無料体験コースあります
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by fujita-art | 2009-11-23 11:54 | Comments(0)
2009年 11月 21日

白髪一雄、そして

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先日、白髪一雄展を横須賀美術館で見て来ました。
白髪一雄と聞くと天井から吊るしたロープにぶら下がって
足でキャンバスの上に大量の絵の具をぐちゃぐちゃするイメージばかり先行して
その作品をじっくり見る機会がありませんでしたが、
今回まとめてその作品群を見た感想は
絵画から発する作品の存在感の強さと勢いが感じられました。
久々に幸福感を味わう事のできた展覧会でした。
公立美術館では初めての大きな回顧展だそうです。
オススメです。

そして今日は東京コンテンポラリーアートフェア2009を見て来ました。
今回70軒近くのギャラリーが集まったアートフェアは
45才以下の作家が主体とのことで、各ブースでは若い作家の作品が
所狭しと掛けられていました。
良いセンスのものも多かったのですが
絵画の力だとか、力強さとかではなく、
はかないイメージのものや、
傷ついた心をさらけ出すようなちょっぴり幼さの見えるイメージが前面に出た
そんな作品が多く見受けられました。
まぁ、そこが今の流行なのかもしれませんが。

ポンビドーでスラージュを見たり、
横須賀で白髪一雄を見た後だったので、
いろいろ考えさせられるひと時でした。



横須賀美術館

東京コンテンポラリーアートフェア2009
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by fujita-art | 2009-11-21 20:40 | Comments(0)
2009年 11月 16日

自画像

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若い頃は良く自画像を描きました。
変わったモチーフも素敵なモデルも用意できなかったからです。
中村彝風に帽子をかぶって描いたり、
レンブラントやエルグレコになりきったりと
若気の至りというやつでしょうか。
その後、何十年も見る事はありませんが
きっとまだ屋根裏かどこかにあるはずです。
無いかな?

今は、自画像はおろか、写真さえほとんど撮られる事もありません。
でも自慢じゃないけどレントゲン写真だけは相当な数があります。(笑)
胸なんか輪切りの連続CT写真がいっぱいあります。
ウォーホールみたいです。

この写真はあるギャラリーの中を撮ろうとして
不覚にも自分が写ってしまった一枚です。
旅行中の自画像です。
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by fujita-art | 2009-11-16 22:42 | Comments(2)
2009年 11月 14日

サン・シュルピス

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サン・シュルピス教会の裏にひっそりと建つ小さなホテルに滞在しました。
滞在中の後半は雨が多く、それでなくとも寒いパリなのに
時差ボケと寒さのダブルパンチに加齢によるハンディキャップが加わって
夢遊病者のように街を歩いておりました。
徹夜明けの時などに疲れているはずなのに意外と元気そうに見える
あのハイ状態にあったのではと、今にして思う訳です。
もっとも徹夜は何年もしておりませんが。

ところでサンシュルピスには
正面玄関を入ってすぐ、右の壁に
ドラクロワの「ヤコブと天使の戦い」が掛かっています。
神に祝福を求めるために力づくで天使と相撲を取ったヤコブの話です。
確か、ゴーギャンにも同じテーマの絵があります。
祈りの姿勢を説く物語の一場面が祈りの場所にぴったりです。
ガイドブックなどには載る事が少ないようですが
パリを訪れるたびに寄ってくる場所のひとつです。



■写真はホテルの窓から
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by fujita-art | 2009-11-14 20:49 | Comments(0)
2009年 11月 11日

MUJI

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滞在したホテルを出ると直ぐに無印良品のお店にちょっとビックリ。
何か、変わったパリにしかないような無地商品がないかなと思い、
入ってみたけれど日本で売っているものと全く同じでした。
五本指の靴下まで売っていたのには笑っちゃいました。
プライスタッグまで同じもので円がユーロになっているだけです。
値段は随分と高めになっていたのに、いつもお客が結構入っておりました。
違うのはオシャレなお客とかっこいい店内レイアウトです。
今まであるようで無かった無機質感とシンプルさが受けているらしいのです。
ポンピドーで黒い絵画のスラージュが取り上げられたり、
禅のようなものが流行ったり、
この無印もなにか無関係ではなさそうです。
気のせいか街行くパリジャンも黒っぽいシンプル服が多いような。
こりゃ、黒一筋30年の誰かの作品も、、、、。
なんてね(笑)。

余談ですが無地のロゴを作ったデザイン事務所と
私の横須賀展のカタログのデザイン事務所は同じところです。
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by fujita-art | 2009-11-11 22:02 | Comments(2)
2009年 11月 09日

TAKESADA MATSUTANI


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パリで40年間活動しているMATSUTANI氏のアトリエを訪ねることができました。
その温厚な人柄とストイックな作品の制作現場の中に招き入れていただき感激です。
広いアトリエでは来年の2月に予定しておられる
鎌倉近美(神奈川県立近代美術館・鎌倉館)の個展に向けて、
作品梱包の真っ最中でした。
自作の制作方法やパリでの暮らしのお話は一刻千金ものです。
カフェではコーヒーまでごちそうになり、うれしいひと時でした。
一緒に行った妻も今回、大先輩のその生き様に痛く感激しておりました。
プライベート空間なので写真掲載は控えますが
メチャクチャかっこいいアトリエでした。
MATSUTANI氏との出会いをアレンジして下さった
作家のIさんに心より感謝です。



■写真はアトリエとは無関係なホテル近くにあった骨董屋っぽいお店を窓越しに。
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by fujita-art | 2009-11-09 21:53 | Comments(0)
2009年 11月 08日

パリの版画工房

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パリのボー版画工房(A t e l i e r  d e  g r a v u r e  B o  H a l b i r k)を訪れる。
いろいろな国の作家がこの工房で自由に版画制作をしている。
ここでは詩画集や版画集も手がけていて、中でも興味を引いたのは
古い活版印刷機。引き出しに整列している活版文字に溜め息がでました。
見せていただいた版画集の数々もめちゃくちゃそそられました。
今回僕のインチキフォトポリマーの技術を聞きたいというので(いいんですか?)、
ちょっとばかり秘密の技法を披露して来ました。
僕が知っているフランス語は
モンペトクワッ(お百姓さん)とアシハポン(タコ)とアシジュポン(イカ)の三語なので
どの程度伝わったかどうか分かりませんが、通訳されたのでダイジョブでしょ。
パリで版画制作の現場をかいま見ることができたのは
非常にエキサイティングで考えさせられる事がたくさんありました。

帰国して昨日は前橋でポリマー版画のワークショップも大成功。
みなさんに喜んでいただきました。
ただ前橋もパリに劣らず遠かったです(笑)。

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パリの版画工房
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by fujita-art | 2009-11-08 20:06 | Comments(4)
2009年 11月 05日

ポンピドーでスラージュ展

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今年90歳を迎えるスラージュの回顧展をポンピドー・センターで見て来ちゃいました。
日本ではあまり目にする機会の少ないピエール・スラージュ。
彼の作品のある程度のパターン化は、一部非難される事もあるのですが、
今回の回顧展を見て、その継続性の力、圧倒的な量と作品の力強さは感動ものです。
いま、パリではそこら中の画廊でスラージュの小品や版画を回顧展に合わせて見せておりました。

今回の渡仏は作品取材だけではなく、ある方とお会いするため、
また版画工房の見学と短い滞在でしたが充実した時でした。
昨夜遅くの帰国で、まだ時差ボケだか本当のボケだか見分けのつかない
フラフラ感が残っていますので、パリ報告は追々アップいたします。


■写真はポンピドー1F

ポンピドーセンター
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by fujita-art | 2009-11-05 21:31 | Comments(0)