大学で油彩画の講評会のような時
教授からは決まって「感性が良い」だとか「コンセプトが見えない」とか
言うなれば、精神論的なことばかり言われていたような思い出があります。
ですから知りたかった絵の具の成分だとか古典技法だとかは
独学で勉強するしかありませんでした。
途中、版画を選択しだすと、絵画とは違い
道具や材料の作り方からはじまり、
技術的なことを中心に指導がはじまりました。
技術をマスターしながら、独自の版画論を構築していく訳です。
もしかしたら版画制作は体育会系かも知れません。
今日、ひと月ぶりの版画工房の銅版画クラスがありました。
無料体験コースにお二人参加。
教えることにより、自分の中でも基本のおさらいが出来ます。
技術は教えますが、何をどのように表現するかは本人次第です。
版画制作を通して新しい発見があればうれしく思います。
参加された方は、水彩画を専門に描かれる方と
ヨーロッパの古版画をコレクションされている方でした。
お二人とも、とても喜んでいた様子(たぶん)にひと安心。
今日も銅版画普及活動に邁進した一日でした。
■写真は油彩画「領域20」2000年
版画工房