「もすもす、Fさんのケータイですか?」
「へぇ、そうざんすが、はてどちらさんで?」
「こつらは、けっこう田舎の○○○のナントカ管理事務所ですがぁ」
なんでも、落し物の携帯電話が事務所に届けられ、
持ち主を探すため着信履歴からワタクシにかかって来たと言うワケです。
○月○日の○時○分の着信に覚えはあるかとの問い合わせに、
一度電話を切り、着歴を見る。えっ?・・・・・。
「・・・・姫・・・・」
エッ?ちょっと待て、
さっきけっこう田舎の○○○とか言ってたよな。
火曜サスペンス劇場の舞台になるような所じゃないか。
なんでそんな辺鄙なところに姫のケータイが、、、、。
えっ?ナニ?ま、まさか?
そんなハズがあるワケない。ない。
今日は火曜日じゃない。(ぅん?)
それに、火曜サスペンス劇場なんてもうやっていないハズだ。
考え過ぎだ。でもなんだこの音は?
おぉ〜、ワタクシの心拍音か。
取り乱すワタクシ。
事件?事故?ま、まさか。
姫に電話をしたいが姫の電話はサスペンス劇場の現場。(だから〜)
捜索願い?思いつくところを思い出す。(動揺)
思いついたのは姫の仕事場。
恐る恐るダイヤルを回す。(回してない、プッシュだ)
「あのぉ〜、そちらに○○姫はおりますでしょうか?」
「ハイ、○○はワタシですが。」
ぅん?なんだそのしっかりした声は。
「おい、ワタクシだ。チミのおとうさんだ」
しゅわしゅわしゅわわ〜。
急に力が抜けるワタクシ。
「ゴメン、ゴメン言うの忘れてた」
友だちとナントカ祭りに行って落としちゃったの、
見つかったんだ、ヨカッたぁ。
「仕事中だから切るね(^O^)/」
だって。
ふぅ。
(; ̄O ̄)