先日、白髪一雄展を横須賀美術館で見て来ました。
白髪一雄と聞くと天井から吊るしたロープにぶら下がって
足でキャンバスの上に大量の絵の具をぐちゃぐちゃするイメージばかり先行して
その作品をじっくり見る機会がありませんでしたが、
今回まとめてその作品群を見た感想は
絵画から発する作品の存在感の強さと勢いが感じられました。
久々に幸福感を味わう事のできた展覧会でした。
公立美術館では初めての大きな回顧展だそうです。
オススメです。
そして今日は東京コンテンポラリーアートフェア2009を見て来ました。
今回70軒近くのギャラリーが集まったアートフェアは
45才以下の作家が主体とのことで、各ブースでは若い作家の作品が
所狭しと掛けられていました。
良いセンスのものも多かったのですが
絵画の力だとか、力強さとかではなく、
はかないイメージのものや、
傷ついた心をさらけ出すようなちょっぴり幼さの見えるイメージが前面に出た
そんな作品が多く見受けられました。
まぁ、そこが今の流行なのかもしれませんが。
ポンビドーでスラージュを見たり、
横須賀で白髪一雄を見た後だったので、
いろいろ考えさせられるひと時でした。
横須賀美術館
東京コンテンポラリーアートフェア2009